最近の自転車ブームについて、どう感じていますか?
喜ばしいことだと思う。ずーっとそうなったらいいな、と思ってやってきたことがやっと叶った感じ。
「やっと分かってくれたか」と。
宇都宮のジャパンカップの観客を見ても、もの凄い増えたと思うし、「日本にもこんなに自転車ファンがいるのか!」ってヨーロッパの選手たちもビックリしていた。
去年、フミとユキヤがツールで活躍したこともあったし、ロードは今盛り上がっていますね。
これを一過性のものにしないよう、楽しさを伝え続けないと。

そのためには、女性の乗り手がもっと増えることが大事だと思うんですが、土肥さんはどう思いますか?
知れば知るほど、やっぱり自転車とかレースは男の世界なのかなって思います。
でもロードレーサーって一番力を使わずに、早く遠くへ行ける乗り物だから、体力のない女性に向いていると思います。
よく「初心者はクロスバイクから」って耳にしますが、何台も買うものじゃないし、長く乗り続けるものだから、1台目からしっかりしたロードレーサーを買った方が私はいいと思います。
それと、女性は自転車をもっと気楽に楽しむのがいい。
私、実は空手を9年やってて、大学の時は全日本代表の強化指定選手になったくらい運動自体はやっていたんですが、メカとかよく分からなかったし、いまの旦那が色々と教えてくれてなければここまで深く自転車に関わることはなかったと思います。
例えば女性の場合は、サドルをちょっと前下がりにしてあげると楽、とか。
女性サイクリストを増やすには、まずは自転車を好きな男性が、彼女とか奥さんとか友だちを、自転車に乗させるところからじゃないかな。

乗った後も色々とハードルがあるから、その都度そのハードルを超えられるように男性たちが優しく世話をしてあげることが大事。パソコンの上達みたいにね。
世の男性諸君!素敵にエスコートを宜しく!と言いたいですね。
それと、売ったら売りっぱなしの自転車屋さんもあるから、自転車選びの前に、ショップ選びが大事だと思います。
うまの合う店員さんがいて、親切に色々と教えてくれるお店で買うのがとにかく一番です。
自転車にも教習所のような存在は必要だと思うし、自転車屋さんが責任もって初心者のフォローも行うべきだと思います。
最後に、土肥さんが今後取り組みたい事とかあれば、教えて下さい。
これまで取材で行って良かった所に、お店のお客さんとかを連れていきたい。
「自転車は持った。でもどこへ走りに行けばいいんだ?」という方が多いと思うんです。これからはソフトの充実が大切なんですよ。
あと、実はMTBで山に行きたいんですよね。
私が初めてMTBで山に入った時に、土の匂いとか、季節感とか、汗とか、ずっと忘れていた懐かしいことが再発見できて、「これだーーー!」って思ったんですけど、あの気持ちをもっと沢山の人に知ってもらいたいです。
ヨーロッパでは今MTBが大ブームになってるし、日本も10数年ぶりにMTBブームが来るんじゃないですかね。
それと、ツール・ド・フランスにもどんどん行ってもらって、直接レースを見てもらいたいです。とは言っても一人で回るのは難しいし、スタート地点にも辿り着けないだろうから、自分の経験を生かしてツアーの企画とかやれたらいいな、なんて思っています。



