― 1993年にベルリンで行われた第1回CMWC(メッセンジャー世界選手権大会)の時は既にメッセンジャーだったの?
Mo 「CMWCの少し前に始めたんだけど、その時の出場資格は6ヶ月以上の経験者限定ってことで、俺はルーキー扱いされて参加できなかったんだ。」
Gary 「俺は91年からメッセンジャーとして走ってたから参加したよ。」
― どうしてCMWCをやろうって動きになったの?しかもベルリンで。89年の東西ドイツ統一の動きで、メッセンジャーの間でも何かそういう機運が高まったのかな?
Mo「まったく関係ない(笑)。 NYにいたジェームズ・ムーア(※1)がワシントンスクエアパークで世界戦の構想を思いついたらしく、その後たまたまベルリンに移住してきて、元DCのメッセンジャーのマイケル・オゾン(※2)と共に案を練って、それで実現させたんだ。」
Gary「もちろんベルリンのアヒム(※3)たちもスポンサーを見つけたりして協力したけどね。最初はCMWCじゃなく、CMC(Cycle Messenger Championship)だった。ちょうどベルリンの街としても大きなスポーツイベントを開きたかったっていう背景もある。」
※1 ジェームズ・ムーア:以前NYでも走っていた、ベルリンのメッセンジャー
※2 マイケル・オゾン:以前ワシントンDCでも走っていた、ベルリンのメッセンジャー
※3 アヒム:MESSENGERという会社のボス

― 今年いよいよCMWCがアジア初の、東京で行われるけれど、それに対して何か期待することはあるかな?
Mo「オーストラリアはアジアじゃないのか?(違うよ(笑))そうか。 CMWC東京については心配している。」
― 何に?
Mo「参加者のうち、メッセンジャーの割合が少ないんじゃないか、って。
日本は誰でも参加自由ってスタイルだろ? だからメッセンジャーではない奴とか元メッセンジャーがたくさん参加して、現役のメッセンジャーが少なくなるんじゃないかって。
自分としては、本当ならメッセンジャーオンリーで競い合いたい。または、誰でも参加自由にするなら、少なくとも決勝レースは現役メッセンジャーだけでやるべきだ。」
― なぜメッセンジャー限定にこだわるの?
Mo「2000年のフィラデルフィア大会を覚えてるか?コペンハーゲンからロードレースのトップ選手たちが大勢参加して、勝ちに来てただろ。結局DCのジェイソン以外、トップ10は全てあいつらが占めたじゃないか。
CMWCはメッセンジャーのための大会だ。メッセンジャーじゃない奴らがそこで勝ったって、誰がリスペクトするんだ?
デリバリーで過酷な毎日を繰り返すメッセンジャーにスポットが当たらなければ意味がないんだ。だからせめて決勝レースは現役メッセンジャー限定に絞るべきだ。」



