― 何も経験なく入ったわけですが、仕事を始めてみて大変だったことは?
ほとんどないです(笑)。大変だけど、全てが楽しいんで。
逆に、始めて3年くらい経って、今度は作ること以外の仕事も増えて、営業回りとかが大変ですね。
― 地ビールの魅力とは?
まず「うまい」ってこと。
あとは自分の思うままに作れるっていう点。
あとは種類の多さかな。
― チェコにビール留学をしたのは、何がきっかけだったんですか?
元々この「横浜ビール」の工場は、チェコ人に技術指導を受けて始まったんですけど、その時に指導者だったマトゥーシカさんが、プラハでも地ビール屋をやっていて、ちょうど自分がチェコのボヘミアンスタイル(※1)のビールが一番好きだったので、それで彼を訪ねに行ったんです。
※1 ボヘミアンスタイルは、色がゴールドで、ホップの苦味がきいている味わい深いビール

― 本場のビールはどうでしたか?
ピルスナーのうまさに驚きましたね。
ピルゼン市(※2)で飲んだビールはどこの店のも旨かったです。作り方を色々と教えてもらって、自分でも作ってみたい気持ちが一層強くなりました。
チェコから帰ってきて、一発目に仕込んだビールがメチャクチャうまくて、そこから「横浜ビール」がどんどん変わっていきました。
帰国後、間もなく自分が醸造長に就任して、2008年のインターナショナル ビア コンペティションで、横浜ビールとしても初の金賞を2つ受賞したんです。それで周りからの評価も上がりました。
※2 ピルゼン市はピルスナーウルケル(元祖)が生まれたところ
― 金賞はすごいですね。しかも2つ! 勝因は何だったんでしょう?
お客さんの声を聞きながら、理想をつき詰めていっただけなんですけどね。
横浜西口にビアパブ「スラッシュゾーン」ってお店があって、そこから注文があって僕もちょくちょく行くようになったんですが、そこのお客さんがけっこうマニアックな人が多くて、「フルボディーでエステル香のもっと強いヴァイツェンが飲みたい!」っていう声に応えて作っていったら金賞を取れたんです(笑)。
実際は、かなりマニアックな味に仕上がったから、コンペとか一般ウケはしないだろうなーなんて言っていたんですけどね(笑)

― いい話ですね、お客さんと一緒に作り上げて金賞に辿り着いた。
ちなみに金賞を取ったビールの名前はなんていうんですか?
WEIZEN(ヴァイツェン)とIPA(アイピーエー、インディアペールエール)です。
旨いですよ~(笑)
― そりゃ、「日本一」のお墨付きですから(笑)。
横浜に来たら、そのビールはマストでしょう!それはどこで飲めるんですか?
瓶ビールは結構出回ってるんですけど、樽で飲めるのは、関内の「厩の食卓」と「ピボバル」、横浜西口の「スラッシュゾーン」、生麦の「キングペリカン」、吉田町の「タウザー」だけですね。



