― 自転車にはいつ頃から乗るようになったんですか?
大学でデザインの勉強をしてたんですが、仕事としてはやりたくなくなってしまい、それで自転車で働くメッセンジャーの道に進んで、それからですね。
だから6年前くらいかな。
それまではママチャリでどこまでも行くような少年でした(笑)。
― メッセンジャーだった当時、大変だったエピソードとかありますか?
都内のメッセンジャー会社に入ったんですが、結局2年くらいやって、大変だった事ってほとんどなかったですね。
敢えて言えば雪の日かな。一度吹雪いて雪がハンパなくて、電車を併用してやった時があったんですけど、あの日はしんどかった。今でも覚えてます。

― その後、どうしてビールの世界へ?
二十歳の時に、初めて地ビールというものを御殿場で飲んで、ものすごい感動して、それから大手のビールはもちろん、外国のビールとか日本全国の地ビールを飲むようになって、ビールにハマっていったんです。
きっかけとなったのは、メッセンジャーだった当時、NHKでドイツの醸造所を紹介する番組でビール職人を取り上げていたんですが、それに強く惹かれて。
それで地ビール会社に就職したくて、自転車で関東の地ビール会社19軒に履歴書を持って回ったんです。けれど、どこにも入れなくて、そのうち横浜ビールから連絡を頂いて、運良く入れたんです。
― 自転車で19軒!
それでも入れないなんて、地ビール屋さんって、けっこう狭き門なんですか?
基本的に地ビール屋って求人しないですから。
待ってても募集がかからないので、自分から飛び込まないと。
いま全国の地ビール職人って全部で400人くらいなんですが、ビール工場自体は増えないから、誰かが辞めないと入れないんです。




